2013年01月31日

ナガセナイ

「おばあちゃん」

おばあちゃん子だった私は
この言葉を聞くと
心がほんわかあったかくなるんですね。


今ご注文を頂いていることばのギフトの中に
おばあちゃんへの贈り物があります。

おじいちゃんを亡くして
一人で暮らすおばあちゃんに
少しでも笑顔を取り戻してほしい。

そう願うお孫さんからのご依頼でした。


お孫さんのおばあちゃんを思う気持ちが
形に手元に届く時


おばあちゃんが笑顔を見せてくれたら。
おばあちゃんの笑顔が花咲くことを
私も心からお祈りしています。


そして、おばあさまへの
ことばのギフトが出来上がった時
私も自分の祖母のことを思い出していました。


祖母のことを思い出す時に
いつも一緒に思い出す話があるんですね。

それは、祖母の子どもの頃の話。


田舎で兄弟の多い家庭に生まれた祖母は
小さい頃から丁稚奉公に出されました。


1年にたった一度だけ家に帰ることが許されていて
その時はいつも、お父さんにお土産を買って帰ったのだそうです。


ほんのわずかなお給金の中から
お酒の一升瓶を買って。


小さい体で、大きな一升瓶を抱えながら
慣れない汽車に乗り
ウキウキしながら家を目指す祖母。


でももうすぐ家に着くという時に
一升瓶を落として割ってしまうんです。

祖母は、悲しくて悲しくて
立ち尽くしたまま泣いていたと言います。


私は、この話を聞く度に
胸の奥の方が、ぎゅーっと
つかまれたようになるんです。
小さい頃は、一緒に泣いていました。

なんて切ない話なんだろうって。

やっと一年分のお給金で
やっとお父さんを喜ばせることができたのに

でもでも、なぜかこの話が聞きたくて
何度も祖母にねだっていたのも
覚えているんですね。
(私は、ドS か!?)


たぶん悲しい話の中にも
子ども心に、一生懸命に生きる
祖母の姿を感じたからだと思います。


その後も祖母は、早くに夫を亡くし
私の父たち4人の子どもを
女手一つで育てるんです。

ホントに苦労人なんですね。


自分が弱音を吐きそうになった時
この話が何となく思い出されたりすることもあって・・・。


昔の人はみな
苦労をしたと言います。


それに比べたら
今の自分は
どれだけ裕福なんだろうと思います。


『おばあちゃんの一升瓶』


そう。
切ないけれど
何だか力をもらえる
私の大好きなおばあちゃん話です。


○。。。○。。。○。。。○。。。○

『ナガセナイ』

がんばった人にしか

流せない涙がある

○。。。○。。。○。。。○。。。○




1年間丁稚奉公してきて買った酒の瓶が
目の前で割れた時の祖母の涙は

私がちょっと嫌なことがあったからと
音を吐いて流す涙とは
全然違うものなんですよね。


一生懸命にやってきた人にしか
誰よりも頑張ってきた人にしか
流すことの出来ない涙。


そんな涙を
もっともっと流していけるように
なりたいな〜。



おばあちゃん、読んでくれてるかな〜。

でも小さい時は
あんなに純情だった初孫が

こんなに飲兵衛になってるとは
思いもしないだろうな〜(苦笑)

お酒、一緒に
飲みたかったな〜、おばあちゃん。







posted by dainoji at 16:57| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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